インドで川を埋め尽くす“ナゾの白い物体”深刻な環境汚染
インドの「世界で最も汚染された都市」。雨期の終わりとともに問題が深刻化しています。
もやに包まれる首都ニューデリー。町を覆っているのはスモッグです。
科学環境センター主任
「主な要因は気象条件の急激な変化。汚染物質が流されず、排出が増えている」
ちりなどが雨で流されず、周辺地域の野焼きによる煙なども加わって大気汚染が進んでいるといいます。
そうしたなか、町を流れる“聖なる川”に異変が。雪でしょうか、氷でしょうか…。謎の白い物体が川を埋め尽くしたのです。
一面、真っ白な泡で覆われているのはインド・ニューデリーを流れるヤムナ川。ガンジス川の支流でヒンドゥー教の儀式にも使われる“聖なる川”ですが、この泡の正体は何と有毒物質。
環境保護団体の幹部
「ヤムナ川の水は、雨期を除いて黒い状態。ここ数日起こっていることのように見えるが、この川は一年中、死んでいる」
工業廃水などが流れ込み、水質汚染が進んでいるというこの川。雨期が終わり、川の水量が減ったことで汚染が目立つようになったということです。